宇宙旅行の銘柄を2,800株持っている.評価損で8割以上下がっていたが,今月からコロナ禍で自粛していた事業を再開するとの報道を受け,この1ヶ月で2割程度株価が回復してきた.株価があと5ドル上がれば,私が3年程耐えてきた評価損がプラマイゼロになり,なかったことになる.あと2年くらいでそうなる日も来るのではと楽観している.8割評価損でも売らずにホールドし続けた経験の利点を挙げておきたい.
1.生涯に必要な資産の適正額を知れた
生涯でどれくらいお金が必要な暮らしをしたいかとよく考えていた.おそらく2,000万円も必要ない.iDeCoで1,000万円作れるので,他の投資でもう1,000万円できれば充分と見積もった.これくらいなら難なく達成できる.上限がわからないままお金持ちになろうとしても不幸の沼を進むだけで,目標額の目安を定め,それ以上を求めようと思わないことを学んだ.
2.投資商品の購入時に慎重になれた
昔はウォッチしている銘柄が大きく下がったら買っていた.それで300万円を1,000万円にできたのだから,良い方法なのだろう.しかし,評価損で種銭が底をついたような状態が続き,別の方法で資産を増やそうと模索していた.結局,手っ取り早い方法は存在せず,種銭がある人にとっては絶好の相場だったコロナ相場を丸々逃した.購入せずウォッチし慎重さを学んだ.
3.買い物で必要な品を見る眼が養われた
3年前1,000万円持っていた時は,アローズの服を簡単に買っていたりし,買ったけど使わない服がたまっていて,お金の重さもありがたみもまるでなかった.いくら買ってもすぐに増えたので,いらないものをずいぶんと買った.評価損で資産が減ると,有用で長く使う物を選ぶ眼が養われた.今はこれ以上物を買わなくて済む状態になり,満足している.
4.持ち物を片付けミニマルにできた
3年前まで物はたくさんある方がいいと考えていた.物を減らす人の意味さえわからなかった.しかし,資産が数百万円まで下がり,少なくする幸せを深く学び,体験した.資産が減ったことで,物を片付ける人にもなれた.メルカリで売ったり,不要品を人に譲ったりした.買う前に物を持つコストを考えられるようになった.ミニマリズムは心の奥に残り続けている.
5.必ず相場は戻ることを信じられた
投資家や資産家の言葉が,相場は必ず戻る,である.私は何度も,すぐ増えて良いと思われる銘柄に乗り換えようと考えた.実際,すぐに3割増えた銘柄もあった.しかし,円高時代に買った宇宙旅行の銘柄は手放せなかったし円安になったので買い増しもしなかった.結果,やはり相場は戻してきた.世界のニュースになるくらい話題性があるこの銘柄を信じている.
