今までお金も買い物も嫌いだった理由がわかった.物を買おうとしていたからだ.物質的な商品を買わなければと考えていたからだ.この3ヶ月で買う物は買ってしまい,収入が余るのでお金は増えてしまうと絶望していたが,お金が増えることには不思議と嫌悪感はなかった.つまり,私はお金は増えてもいいが,物を増やしたくないと考えていたのだ.いずれ物を買うために,という目的でお金を増やさなければいいのだ.
物を買わないのなら何を買うか.そのひとつの手近な答えが,株式だ.株を買えば,物は一切増えないがお金は増えうる.お金を大量の高価な物と交換しなくてはならないと思うから苦しいのだった.株なら,いくらでも買って持っていられる.好きな時に売ることもでき,別の株に買い替えることもできる.私には株を買うことは苦しみの解決になる.物として物質的に残らないものを買えば,私は悩まずにお金を持つことができる.
もうひとつの使い道は,募金や寄付である.早速今月はウクライナ難民にお金を直接送れるプログラムに応募し,月収の2割を寄付した.お金を自分よりもっと生活に困っている人のところへ流すのだ.これは意味が大きい.私の持つ1万円と,難民が手にする1万円は,後者の方が人命にとって価値が高い.同じ1万円でも,使う人によって価値が全然異なってくる.教会も財政難なので,大きい額を献金することも考えている.
お金はいくら増えたっていいのだ.そして,それを物と交換しなくてはならない道理はない.お金だけで増やしていって,増えたお金は自分のために使わなくていい.自分のお金は自分のために使わなくてはならない道理もないからだ.お金について2つの道理を知ることができた.お金から自由になれた.これからは株,特にアメリカの小型ハイテク株でもこつこつ買い,増えた分を寄付するなどして役立つ使い方を考えたい.
