エピクテトスを読んでいる.自分の魂を大事に養っていなかったことが判明した.まず過去を振り返ることをしてみたい.過去はいくらでも編集できると言われるが,それは過去を美化した時の話だろう.そうではなく,過去を厳しくあるがままに振り返る目を持てれば,日々振り返る習慣が得られるだろう.私には確信がある.人生の方向性,目標についてである.じきに言葉で述べることができるようになるだろう.
1.TV
人生で無駄だったと思うのは,テレビだ.これは害悪しか得られなかった.多くの本を読む時間と集中を奪った上,生きる目的を狂わせ,好ましい人物像を破壊した.もし両親がテレビを見ない人だったら,私はそこまで人生を歩み間違えなかった.結婚して妻もテレビを見ない人だったので早々に処分したところ,生活が満足と余裕で満たされ,幸福が続いている.テレビのもたらした不幸な時間を思えば,それがないだけで私は幸せだ.
2.ショッピングモール
私の地元はそこそこの都市で,必要な物は難なく買い揃えられた.したがって,不要な物も多く手に入った.自分の人生に必要もないのに,買うことに慣れて趣味としなくてはとの圧力を感じさせられた.次第に週末は服1着無理に買うことを自分に課すほどになっていて,両親も物を与えることしかできなかった様子だった.地元では私は不幸の極みだった.自分を失い,何もかもを見失ったまま生き続けなくてはならなかった.
3.無宗教
実家の唯一にして最大の弱点は,宗教がないことだった.信仰を持たないことを強制されたのではない.幸い,私がキリスト教信仰を持つことを反対するような家ではなかった.ただ,父はよく理解する人だったが,母は知らないか知ろうともしない人だった.恐らく実家は宗教を嫌っていたのではない.必要としない2人だったのだろう.しかし私は神を必要とする人だった.その違いに気づくまで,不幸を経験せざるを得なかった.
