IKEAで買い物.アロマキャンドルをいろいろ買い揃え,ヒュッゲな暮らしを楽しもうと思う.また新しい刺激に手を出してしまった.世に楽しいものなんていくらでもあるとは思う,けど,ドーパミン的楽しみは慣れるとより強く求めるものなので,こんな37歳の若いうちに楽しみの手を広げてしまうのにも負の側面がある.アロマキャンドルを8つ買うくらい,おとなしいほうかもしれない.でも,生活レベルの面で少し自警している.
今まで私は,数理科学や哲学を深くやり込んできて,それらは学問の意味や高い特殊能力の意味合いで周りの人たちから称揚されてきたし,趣味で行う研究が将来役立つ何か事業めいたものにつながっているように思える.それと同じ深さで他の趣味も楽しめるという意味で,やってきて良かったと思える.その深さというのが問題である.この数年で文学や音楽に馴染んできたが,それらはどの点から深めても楽しめる懐がある.
ガジェットやインテリアは,ある程度買い揃えたら終わる趣味だと思っていた.しかし,どうやらそうではないらしい.ある程度買えば満足するが,いつか飽きる日が来るのが怖い.私のようなあまり気にしない人には,飽きが来ないのかもしれない.買って満足している今が続くかもしれない.私には他の楽しみがあるから,ガジェットやインテリアにこれ以上は入れ込まないのかもしれない.将来の私がどう思うのか,今は不明だ.
人生全体で,楽しみはいくらでもあるとすれば,その時々でいろいろな楽しみで人生を喜べるように,今できることはお金を持っておくことで,消費や所有を控えることではない.今楽しいものは今存分に楽しむべきだ.買ったり作ったり工夫したり自由に楽しめばいい.それを自分に言い聞かせる.今楽しいと思えることは間違いなく,貴重な人生の喜びである.生きるからには喜びを増すことをして楽しむことが命の意味だと思う.
