友人のMさんとは7年来の付き合いになる.こんなに友人関係が続いた人は初めてである.というのも,私はかれこれ5人の友人を絶交によって失っているからだ.高校の唯一の友人も,大学で尊敬していた友人も,大学院で研究を共にした友人も,全く絶えている.社会人になって職場で得た数少ない友人たちも,私のもとを去っていった.私には魅力があるそうだが,関係が続かないのはなぜだろうか.Mさんとも絶やそうか悩んでいる.
私が友人関係に求めるものが,珍しいものなのかもしれないという自覚はある.求めたいのは純粋さであるからだ.純粋な人は世には多くない.私は純粋でなければ交友する意味がない,害悪しかもたらさないと考えている人だ.今もLINEでメッセージ交換する人は片手で数えるくらいいるが,皆純粋に応じてくれる.先日合唱団を退団してしまい,また一段と交友が狭くなってしまい,今こうして友人をさらに減らそうとしている.
私が愚かで罪深いことは悩むに足らない.主が贖ってくださったから.しかし,自己認識として,自分が賢くないと認めることは大事であると思う.悪事を考え働くことがあると戒めることも大事だ.私が救われてクリスチャンであるからといって,私が賢いのではないし,悪事を思いつくことだってある.すでに受洗してからも悪いことをしている.何が悪いかという基準が変わったので,定義域は広くなったが,私は罪人のひとりだ.
何かこの時代,デジタルな世界で顔や名前を売ることが副業の実態である気がする.しかし,無名を通すことが喜びであることに変わりはない.会社の顔として自分を売ることもしたくない.自分を売るくらいなら,最少の給与で生活を賄い終えたい.友人も最少で良い.今まで忙しかったのは,友人が思いの外多かったからである気がする.自分に最適な友人の規模を割り出して,削るところは絶っていくことで問題ないと思う.
