一睡もできず,午前4時台に出勤した.怖い.恐縮して謙虚に歩いた.上司を恐れながら電車に乗り,職場に着くと,やはり上司は怖かった.怖いものだという意識が足りなかったと思っていい.上司は怖い存在なのだ.今までのように対等に意見したり刃向かうことは,もうしない.先週末,労働局でパワハラ認定されたが,上司には秘密に隠し,上司には盲従するように従うことにした.それで組織が回るのなら,それでいい.
すると,自宅の猫に餌と水をやり忘れたことを妻にLINEで話すと,旅行中の妻は腹を立て,私は在宅勤務に切り替え,10時台に帰宅した.電車は人身事故で1時間半程度遅れた.猫は元気だった.妻は旅行が台無しになったと訴え,ご立腹だった.怖い.私に仲間はいない.皆,敵だ.私を支持してくれる人は私ひとりである.自分で律する時期なのだろう.上司も妻も怖い.社会も怖い.恐るべきものだ.正しく恐れるのはいいことだ.
日曜礼拝を昨日は欠席した.牧師とは親密な関係を絶とうと思う.信頼しないことにしたい.牧師という職業に甘んじて,自分の世界を語るだけの仕事.そんな趣味のような話に時間を費やす気になれない.しかし,神は怖い.神は牧師の説教とは関係なく,この世を統治し,私たちを守って常に共にいる.怖い.礼拝に出席しないことで神が何か厳しいことを私にもたらすのか,あるいは教会員や牧師の祈りで,私は神に救われるのか.
上司も妻も,社会も神も,怖い.私は謙虚になった.生意気な勢いを折って,縮こまって歩くようになった.何か自分よりとても大きな力に導かれている感じがする.私なんて小さく,何も影響をもたらさない命にすぎない,そんな吹けば飛ぶような,か細く繊細な命にすぎない.いつ死ぬこともできる.今日1日は怖さを覚えた日だった.意識の中で何かが消えた感覚があった.頭の中で悩みが生まれていた.今は何も考えられない.
