上司との関係に悩む部下って多い気がする.どんな職場でも起こることだと思う.そもそも,支配関係にあるので,命令指示の指揮系統が機能しなくてはならず,上司本人も望んで振る舞っていない人もいる.この会社の上下関係は近代の発明だが,この点を解消するフラットな組織も,インターネット界隈では成立していて,上下関係がある職場は古いと考える人を中心に人材が流れている.私の職場も強い上下関係が厳然と存在する.
適度なストレスという概念がわからないのだ.例えば,注意されると,厳正な処分のような聞こえ方で来るので,何が起こったかわからず,縮こまるしかない.何がいけなかったか,説明はない.パワハラとして訴えることはできると,先日労働局を訪問した時にわかったが,訴えたところで改善されると期待してはならない.むしろ関係が拗れ,誹謗中傷や退職勧告を受ける事態を想定して,用心深く行動しなくてはならない.
ストレスが過剰にあるか,ほぼ全くないか,という時間を,新しい上司になってから過ごしている.ちょうど良いストレスが体験できない.上司の性格を分析することもできるが,それで何かが解決するとも思えない.上司は変わらないからだ.なら私も上司によって変わりたくない.私は私でいたい.それさえ許されないのなら,会社都合で解雇されることを希望する.自殺しても構わないとは思う.もう人生には満足したのだし.
会社組織でイノベーションが起こせるとするなら,この上司部下構造の改善だろうと思う.上司部下という関係は,ストレスが多すぎて馴染まないのだ.上司に向いた人もいれば嫌々引き受けている人もいるし,キャパシティが足りず自らストレスを撒き散らすような人格の欠けた人もいる.私は1人,理想的な上司のもとで働いたことがある.京大卒の工学博士だ.教養があるし柔軟で,実績も出しており,幸せな時間だった.
