節約投資という強迫観念から自由になったこの半年,今はお金が毎月余る上に満足度が最大を維持している.必要な物はあると思っていたが,さらに生活が良くなる物を揃えたことで,心理的にだけでなく物理的に満足を上げる効果があった.満足が感覚の中のものではなく,科学的にも効果のある確固としたものになった.多灯,アロマキャンドル,インテリア,ビジネス書,スピーカー,電子書籍,文学,鞄.そういったものたち.
生活の満足は満足の上に重ねていけるものだと知った.満足の基礎にあるのは,セロトニンとオキシトシン.つまり平穏と愛情だ.この基盤が満たされていれば,満足を積み重ねていける.たとえ重ねられなくても,充足した気持ちでいられる.何があってもいつ死んでもいいと思える.いつ人生が終わっても満足という気持ちだ.これは私の人生で重要な発見だ.満足は気分ではないのだ.確固とした精神的活動の積み重ねなのだ.
今月もお金が余る.7万円くらいだろう.買おうと思えば買う物はある.OSサポートの切れた居間のPCを買い替えたいとか.でも,買わなくても日常生活に支障がないし,別にいいや.その代わり,余ったお金は将来の自分へ仕送ろうと思う.いつ使うかわからない.誰かのために使うかもしれない.そんなお金として.貰った月に使い切る必要はどこにもない.誰かのために使いたい逸る気持ちもあるが,落ち着けば余るのが現実だ.
これから寒くなる.物質的には完璧な生活だ.文学,映画,音楽で,より心豊かになる方向に舵を切る.すでに小説を読み始めている.映画も2本みて,コンサートにも行った.正しい方向,正しいお金の使い方と思う.小手先の自己投資術がいろいろあるようだけど,私は文化体験に投資する.直接,心が豊かになるから.心が動いたら記憶にとっておけるから.そして,蓄積して物を広く深くみられるから.故に投資になるのである.
