仕事への情熱を失っている.何のために会社に来ているかわからなくなってしまった.たくさんの仕事が与えられているわけでなく,毎日すぐに終わるような軽い仕事をして帰っている.時間にして1時間もかからない.余った時間に何をしているかといえば,本を読んだりウェブで文書を読んだりしている.インプットが多いので,アウトプットとフィードバックをもう少し増やしたいところだが,仕事の場でその自由があるかは問題だ.
勤務中に勉強していて,それが許されている.そういう緩い職場なのである.ウェブを作りたいという情熱を滾らせて入社したはずなのに,6年目の今はウェブを作る仕事が与えられず,情熱は枯れるしかなくなっている.何か別のスペシャリズムを持つという方向に進むしかないように思われる.それで情報セキュリティやウェブマーケティングを勉強しているが,興味が少なく捗らない.でも身につけなくてはならないことである.
仕事とは何だろう.スペシャリストとは会社にとってどんなものだろう.これで給与をもらっていいのだろうかという思いと,新しい役割を創出しようとしている方向性が正しいのかという疑いが,先に進もうとする足を止めている.何らかの形で会社の役に立てば,給与をもらうネガティブな印象は払拭できる.とりあえず資格をとってみたいと考えている.自分にその資格がある証明になる.そうすれば業務に携わる上で納得できる.
身の丈に合わない暮らしをしている感覚もある.月16万円を生活費に使っている.多すぎやしないか.かといって貯蓄に回すのも機会損失なので勿体無い気がすごくして,毎月の給与を使い切る生活をこの数ヶ月間続けている.幸福であるし満足しているし,知識や能力も増えたと思う.何も残らないのではない.人生が前に進んでいるかといえば,仕事以外の面でだけ進んでいて,仕事は動機づけも含めて依然停滞している.
