アイデンティティクライシスに陥っている.なかなかに,苦しくなってきた.上司とは意見が合わず,考え方がわからない.仕事が与えられない.多分,上司にやる気がないのか,分野として理解できないのだと思う.部署としてDXを進め,仕事量をミニマルにしてきたこともあり,今は仕事をしない時間が1日の半分以上である.情報を調べたり本で知識を得たりして,見聞を広げるために勤務時間を使っている.
これでいいのか,と思っている矢先,先日の礼拝で私が今まで自分だと思ってきたものが偶像だと言われ,その時から私は自分というものがわからなくなってしまった.今まで自分だと思っていたものは自分のようなものでしかなく,探して見つけたと思っていた自分は神の言葉では偶像であるらしい.今日は今のこの状態をアイデンティティクライシスということをウェブで調べて,仕事にならなかった.
仕事で何も考えられない,与えられた仕事しかできない,妻にもっと考えろと怒られる.そういった最近身の回りで起こっていた出来事の原因が,私がアイデンティティを持っていなかったからだと思えた.私とは誰で何であり,どのように生きてきてどんな人間なのか,私はあまりにも振り返ってこなかった.よく知らない.そもそもうまく思い出せない.自分の中の記憶を温めて思い出を掘り起こすしかない.
思い出を掘り起こしてストーリーにするのは困難なタスクである.私にとっては.でも,私がこれから善く生きるために必要な作業であろう.今までの人生は達成したことも多かったが,辛苦と共にあり,空白の期間も長く,常識から言って一筋縄ではいかない.でも,普通に過ごした人なんていないと思って,私の中に探すしかないだろう.ただ,自分探しを外側に求めなくていいと知っているのは幸いだと思う.
