コートを買った.今年の冬は暖かく,いつもの冬なら高価な服も,割引セールで安いと思い,ECサイトを漁ったが,なんと定価で5万円するアウターを,いろいろあって1万8千円で手に入れた.今夜届いたその服は,厚手で重いが着やすいうえに,ただ着るだけで様になる.体格が太くなっても着られそう.型紙が良い.早速明日から着て出勤する.
コートを買うのは10年ぶりだ.通勤で着ているコートは2着あり,14年間着ているものと10年になるものがある.学生時代に買ったので,中年の男性用ではないとの思いが募り,冒頭のように暖冬を逆手に取る戦略を立てた.今回購入した額の1万8千円は,自分史上1万6千円のニットを超えた最高額で,定価5万円の服など初めて着る.袖を通すとすぐ,着やすいという概念に対し感動した.いいものはいいんだと.
このコートは10年以上着るつもり.ベトナム製で,株式を保有している企業が販売している.6月に優待券が4枚届く.親類や知人に配るつもりでいたが,昨日店舗に足を延ばすと,春物のきれいなニットの発色の服が幾つも掛けてあり,もしも今優待券を持つならば買って帰るに違いない.優待は年間通して使えるわけで,年4枚は少なくもある.
だがアパレルの別の企業の優待も,3月までに4社確定,6月末には届くので,夏から服を買い叩ける.よく考えて優待券を使いたい.服の数は,ワンシーズン10着以内を目安にし,あまりにも数が増えたら処分もし,箪笥の肥やしにならないように,よく考えて気に入る服を見つけたい.物欲も世的な見栄もないけれど,人と違うことを信条にするあまり,ドゥルーズの哲学を読み,本と服を愛した青年時代を顧みる.

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