Program Reading

　いよいよ明日，注文した品が届く．デスクトップパソコンである．いろいろの割引後価格は￥29,800．置く場所も置き方も設えてある．あとは書斎に迎えるだけだ．予定用途はLinuxでサーバー設定するため．まずCentOSを入れ，ファイルサーバーにし，メールサーバーやウェブサーバーの設定も試みる．Linuxの本を読むために買ったので，その本をすべて目を通し，すべてのコマンドを実行する．これが今回投資した目的だ．
　本の読み方が変わってしまった．プログラミングの影響である．ただ読んで楽しむのではない．ただ読んでも楽しくなく，実際に打ち込んで作って初めて楽しい，プログラミングの本はそういう類の本なのだ．だから小説や専門書も，そのとおりに作って初めて楽しい，そう変ってしまった．小説も読むだけでも楽しいけど，あとで自分で作って初めて味わえる楽しさもある．いわれてみれば，今までの読み方こそ怠惰だった．
　本が数百冊もある私の書斎．全冊をプログラミング本のように読むことは，生涯かけてもできないだろう．確実な感想をしたため，内容を抜き書きしてメモにまとめ，どこに何が書いてあるか博覧強記な結果を常に維持する．不可能である．この私の本に対する理想的な態度は，諦めたほうがいい．本にこだわる必要もないこの時代に，プログラミングのような最高の読書の楽しみ方を少しでも味わえるなら満足したほうが良いだろう．
　明日，注文した品が届く．デスクトップパソコンである．あとは書斎に迎えるだけ．設置してCentOSを入れ，ストレージやメモリを入れ替える必要があるか，スペックの調整を検討するところまで明日行いたい．プログラミングのように読む数少ない本，それはプログラミング本自身だ．それ以外の本をそう読むなら，思考の生産性が保証される．本をプログラミング本のように読むことは，真に最高の読書法に違いない．