COVID-19の感染者が増えている.都市だけでなく地方でも増えている.政府は動くことに慎重で,経済との兼ね合いを模索している.航空会社,アパレル,自動車メーカーなど,過去最大の赤字を計上した企業決算が続々発表され,株価が下落している.これは勿論投資の好機だが,株を安く買ってもCOVID-19が減るわけではない.業績の回復はそう簡単ではなさそう.
COVID-19の所在がよく分からない.緊急事態宣言中の日本は,感染者数の抑制に成功した.しかし,ほぼゼロになりつつあるとき宣言を解除すると,現在のように感染者数が増大した.このことはつまり,宣言を発布すると感染を抑制できるが,ウィルスの増殖が抑えられたのではないということだ.宣言中もウィルスは減っていなかった.だから,宣言は一時的な策だと判明したのだ.
一時的な抑制策で経済のほうが打撃を食らうなら,経済を抑制しない方向で考えると思う.経済は生活を回す.けれども,経済を抑制しようとしまいと,ウィルスは減らない.経済と増殖は関係しない.経済活動の中にはウィルスを運んで撒くような業種もあるが,運搬の規模は小さく,世界各地に分布している現状では,分布に有意な差は出ない.
今日も決算で安くなった株式を購入した.COVID-19と共に暮らすことになったこの世紀,業績が回復するには工夫と知恵に時間を掛ける必要がある.先の見えない不景気ではなく,むしろ想像しやすい状況となった.株式の取得は今も利益をもたらすし,経済を抑制して相場が安くなっても買いが入る.COVID-19で状況は変わったが,経済の持続性も大切な視点だ.

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