夏休み最終日のきょう,ホームセンターで板材や金具を買ってきて,パソコン台とパソコンテーブルを作った.製作費用は計3,000円.パソコン台は,モニターが置ける広さの板と,下にワイヤレスキーボードが格納できる高さの端材を接着.パソコンテーブルは,10度ほど角度を付けた板が,3点で安定するようにして,手前にストッパーとなる金具を付けた.4点のほうが安定すると後で分かったので,段ボールの厚みで埋め合わせた.
いずれも無事に製作できた.難しい技術や部品は使わなかった.貼ったり重ねたり,単純なアイデアだったがいいものが作れた.人間が満足するものつくりとは,一体どういうものか.自分で作ったものは愛着がわき大切にするが,買ったものが中国製だと分かっただけで品質を期待しなくなる.高額なものは長く大事に扱うが,交換可能なものは安く入手し使い捨てる.
おそらく,売れるものは必ずしも難しいものではない.先端技術を取り入れなければ革新的な市場が生まれない,わけではなさそう.生活上の問題は限なくある.生活で何の問題も持っていない人はいないと思う.その小さな問題がお金で解決する問題であるとき,人はものを買う.だから製品がその人のその問題にちょうど良い設計であれば,その製品は市場を獲得し,売れるのだ.
人はどうしてものを買うのか.経済学で長く議論されてきたこの問題.市民は多かれ少なかれ,何も問題を抱えない暮らしを目指している.問題が出てくるのは,そこに思考や感情や理性が働くからだ.より良くしようという心の働きだ.売れ筋や流行もこの心理が働いて生じる.あの製品を使えばこんな問題が解決する,これを伝えるのが広報の仕事.明日から始まる仕事への英気を養えた.

コメントを残す