私はウェブの何が好きなのか,掘り下げる時期にあるとする.自分の関心が極めて雑駁なまま,キーワードのマップで捉えていたので,専門があっても外周的視野を持てていたように思う.ところがそれでは深く知ることができなかった.ある技術をほとんどすべて知っていて身に付けていて,その技術を使えば必要な物は大体なんでも作れる,という水準が専門と呼ぶに値するとするとすると私には専門性の一片もなかったのだろう.
専門性とは専門技能を持っていつでも何をでも立ち上げることができることを言うのなら,私はこういう専門を持ちたいと考えてこれを究めることができる.だから決めてしまいたい.私はウェブサイトもウェブシステムも作れるに違いないが,グラフィクスを思うように作る技能を欲している.今一番欲している技能だ.Three.jsやProcessingから始めて,Unity他,3Dグラフィクスを作って人様に納品できる技能が欲しい.
そう考えて分かることは,ウェブサイトやウェブシステムなど,過去に作った実績もあって作り方も分かっていて,恐らくはもうこれからも難なく設計も保守も教育支援もできる技能は,恐らく専門と呼べる.割と胸を張っていえる.そうして獲得した専門にこだわらないで,新しく獲得したい技能が見つかったら,その習得に向け時間とお金を使う.そうして新たに専門と呼べる技能を生み出すことは有意義なことだ.
ウェブの全部を出来ることは無理だ.自分のできることをまず立て,立った後はそこに安住しないで別のできることに飛び移る.それは無謀なように見えても,立てた実績があればさほど迷わずにできる.そうやって時代に追いついていく間に,時代の波がこちらにやってきて,話題で引く手あまたな人材になっているかもしれず,仕事を生み出せる.情熱の追究と時代の要請との力学は,そういうものかもしれない.

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