分割統治法とは,大きな問題を小さな課題に分け,ひとつずつやっていけば全部終わる,という手順のこと.今私は分割統治法を使って,分厚い本を読み進めている.1ページで終わる日もあって良い.そんなときは,元気ややる気があっても先に進めない.1日に割り振った節だけ読むとルールを決める.すると,始めて1週間経つというのに順調に進められているし,まだ読み進めたい気持ちさえ続いているのだ.
こうして一段ずつ階段を上るように本を読めば,どんなに分厚い本も最後まで読めて身に付けられる.私は本の読み方を発見した!これでどんなに高い壁を感じて挫折した本であっても,いずれ最後まで読みたいが手を付けられなかった本たちも,順調に最後まで読み切れるのだ.これは大きな希望だ.私の書斎は読み切れなかった厚い本だらけであり,そんな本が百冊はある.人生百年を楽しむための汗牛充棟.
今読んでいる分厚い本は,いずれもプログラミングの本だ.3冊を並行して読んでいる.PythonにProcessingにThree.jsである.とても静かに興味を育てられる.続くので本物の関心,一生ものである.これらの本を読み切り身に付いた技能は,仕事になる水準に高められるだろうし,私の拙い技術マップに加えられるだろうし,作れるものの種類がぼんと増える.教えることだってできそうだ.
厚い本に若いころに出会っただけで幸せだったが,その若いうちに厚い本を読み終える方法を見つけるとは.この方法は時間が掛かるので,関心を持つ気持ちを持続させられる.階段はどうせ大股でも一跨ぎに越えられるようなものではない.一段飛ばしても後が続かない.一段ずつ愚直に上っておくのが良い.ちなみに,1章分が終わったら翌日に復習の日を設けており,休む日もたまに作ってバッファにしている.

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