昨日まで落ちていた気分は,さすが礼拝,悔い改めて平常に戻れた.心の整えかたは説教に勝るものなく,信徒の交友がそれを裏付ける.きょうはいくつも嬉しいことがあった.書斎で不用になった衣装掛けを,バザー用に貰っていただいたとき,邪魔にはならないと仰っていただいた.補聴器を紹介した姉妹から始終感謝の笑みを頂いた.不用のデジカメを兄弟に差し上げたら笑顔で貰っていただいた.幸せなことはほかにもある.
きょうの礼拝では受付役で,献金当番でもあった.初めての受付役.教会に連なってもうすぐ9年.しかもこの歳である,少しずつ責任のある務めを果たす年齢になってきた.9年.いろんなことが起こったけれど,振り返るとあっという間.というのも教会へ通いだしたころのことをしっかり思い出せる.歌った讃美歌に甚く感動したこと,教会のメンバーとの会話,涙と共に感謝した夜.それがすぐに思い出せるのだ.
合唱団員になってもうすぐ1年.きょう師匠から楽譜をお借りし,今週の宿題を出された.実に面白い課題.音楽をこれほど楽しめる人生だったなんて奇跡的である.讃美歌から声楽という王道のコース.ラテン語を学んだ大学時代の苦労は報われた.美術学生の時ピアノに独学で挑戦した甲斐もあった.無駄なことが何もない.好きなことを知っていれば,人生に無駄な経験なんてない.いつか全部がつながってくる.
小さな幸せも,いずれはすぐに忘れる.けれども,その小さな記憶が,あるときふっとわいてきて,幸せな記憶として,今と変わらない時刻の事象として,在々と思い出されるとき,こうした記憶のある人生は必ず幸せだったと結論できる.今の仕事では不可解なことや不条理が段々見えるようになってしまってきている.その現在と,幸福な過去との単純な断絶があること.それを乗り越えるストーリーを考えたい.

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