GitHubで来年開発する「ペルソナ検証」のアイデア.今週のNatureの論文を読んで考えた.スケールフリー性がスケールの混合だという内容.ウェブサイトのアクセス数をトップから順に並べると,大抵のサイトや大抵の集計期間ではスケールフリーになる.多くアクセスされるページのほかは,ほとんどアクセスがない.80:20の法則とも云われる.そのスケールフリー性が,実はスケールを混ぜ合わせると現れる代物だという.
スケールとは,その集団を示す特徴のこと.地域とか性別や年齢,年収もそう.ある集団を代表する特徴である.そのいろいろな特徴を持つ集団を混ぜ合わせると,どんなスケールもそのスケール性を失い,スケールの消えたスケールフリー性を示して止まる.スケールフリーとは「スケールのない」,つまり,これといった特徴もない,特徴の消えた全体となる.どんな全体であっても,しばしばいつも特徴がない.
ウェブサイトを訪問する人たちがどのようなスケールを持っているか,ウェブ担当はとても知りたいと思っている.ウェブ担当から先走って仮説を立て,コンテンツも用意して,アクセスを待っている.この仮説をペルソナという.20代の男性で未婚,年収300万円くらいで首都圏に住んでいる.といったイメージを固めて,そのペルソナに受けるようなコンテンツを作る.コンテンツの指針のようなものだ.
そのペルソナを,実際のユーザーが形成するスケールで検証できれば,ペルソナ設定の狙い通りか,はたまた意外な人たちに受けているか,確かめられる.さまざまなレイヤーでスケールを見つけてくれるプログラムがほしくなる.だから私はこれを作る.ユーザーの属性と行動から,スケールをさまざまな角度から見つけ出すプログラム,ペルソナバリデータ.来年1年かけてでもGitHubでリリースしたい.

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