満足は3日間.脳が興奮を持続できる期間は3日間だという.実感が伴う事実である.1週間も続けばいいほうで,最高の幸せも3日経てば薄れ消え去る.脳工学的には,この事実を逆に利用し,興味を持ったものを3日間だけ続ければ,幸福に経験できる.過ぎ去った昔に買ったものに少しでも興味がわくなら,3日間だけ続けるわけだ.
ものが多すぎると,一つのものだけに興味を持つわけにはいきにくい.好きなことが多くある場合もそうである.いろいろ好きな場合は,少しずつ好きなので,そういう楽しみ方もあるだろうけど,好きなことが多くて幸せだという場合は,幸福な経験が多ジャンルに及んでいるからそうなので,幸福な経験が少なければそうは思いにくい.
幸福に経験するには,好きなものを3日間続けること.1冊の本なら3日で読むこと.3日で読み切れるペースで読めばよいので,1日百ページも読まなくたって良い本は幾らもある.読書の楽しみは3日間.読み切ったらまた別の本に興味を持つまで休んで良いし,同じ本をもう一度読むことだってあるかもしれない.
3日間以上続けられることもある.3週間続いたら一生続けられる.恋愛も結婚生活も信仰も,一生続けられることにも人生には多く出会う.そうした邂逅をいくつも持てる人は幸福な生涯だろう.特に信仰は誰でも長く続く.私が見放していても神は見ている.いつ神のもとに戻っても良いのだ.3日間続くことは小さなことだけど,確かに人生の秘密も含んでいる.

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