きょう仕事で収穫があった.本当に小さな収穫だけど,自分の中では急に前進した印象.まず,私が用意した白板とペンのシステムは,使用頻度の点からあっさり没に.また,テキストエディタを画面共有する案も,上司の用意した代案に収まった.つまり,昨日までに用意した案は全部没になった.では,何が収穫だったか.それは,上司の指示は変わることが多い,という言質を本人から得たことだ.
私は上司の指示を細かく受けて記録してきた.私は仕事の優先度を,ウェブ担当らしくウェブ中心に考えを進めている.ソースコードにも目配せし,コンテンツの公開管理の視点も持って考える.しかし,上司は別の視点を持っている.広報の仕事全体を俯瞰し,職場の指揮系統や組織の事情に詳しい.入社たった3年目の私が持ち得ない視点である.この経験から来る指示は,私のウェブの視点をいつも打ち負かす.
収穫はここからだ.上司の指示する優先度は,打合せで伝えた内容から変えることができるという.上司の視点で変わることもあるし,私による報連相でも変えることがあるという.私に仕事の自由度が認められたように思えた.タスクが詰まっているときは,上司の指示で優先度を設定するけれど,閑散期には私である程度自由に優先度を付けて進めていいという.この小さな認可が大変うれしかった.
上司は私を否定する人ではない.多様性の視点を持つ優しい人でもある.広報のプロ.でも,プログラミングはできないそうだし,ウェブサイトも組めないらしく,ビジュアルデザインを受け持つウェブディレクターでもある.はっきりとわかりやすい言語を持っている人物だ.いつも私が思い込むときは,相談してほしいという.相談して解決する内容は,自分自身だけで消化できると考えてきたが,報連相して良いことなのかもしれない.そういう収穫である.

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