今年は4月までに高価な買い物を6件した.家族旅行や結婚記念日など自分だけで閉じる目的ではないものが多かった.ただ,今年の買い物は例年になく単価が高い.5万円を超えるディスプレイや割引後でも3万円台のスーツ2着など,今年の高額支出順位で上位に来る買い物をしている.つい最近の記事で書いたが,約しい暮らしのほうが幸福が増すのではと,ここのところ考えている.そこで,今年は欲に任せてお金を費わない月間を定め,倹約節制の習慣を倣い直すことにした.特に7月末まで1万円を超える買い物をしないことに決めた.
1万円を超える買い物がない月は,月の支出が10万円を超えない.つまりそれくらいで充分苦もなく暮らせるのだ.1万円を超える品は贅沢で,買ったものの管理できず使われていないものも書斎にはいくつもある.買ってみたが使わない,これほどの浪費はあるだろうか.使おうと思えば使うし,使いたいし,使っていきたいが,使わない.それほど必要ではなかったのだ.売ってしまったり譲ってしまうことも考えている.部屋の肥やしになっている.勿体ない.もっと使えばよいものを,習慣に取り入れることができないでいる.
私はもう満足して,今あるもので楽しめるように生活すれば充分ではないかと思い始めた.買ったはいいが読み切れていない本が数十冊はある.作ろうと思ってまだ作れていないアイデアも数十件はある.練習や訓練が必要な趣味もいくつもあるし,手を広げすぎている感があるほど.だから私はもう少し興味関心を整理する必要があると思うようになった.ただ整理の基準は見つけていない.どうやって手を広げすぎた趣味を整えればよいのか.趣味が多いことは好ましいと映りがちなため,実際に容量を超えている状態が放置されている.
生活に本当に必要なものは多くないとはいえ,これから本当に取り組みたい事柄に真剣に取り組めるよう選び取ることが必要な気がしている.今のままではいくつものことを並行して親しむ喜びはあるが,深まる様相はあまりない.連想や着眼については並行しているだけあってよく思いつくものの,真に時間をかけて取り組むような姿勢は短い.使おうとして使わないものを買い揃えたのも,真剣に深める態度が足りなかったから.本当に取り組みたいことを厳選して初めて必要なものが買える.その厳選に,もう少し時間をかけたい.

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