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万里の旅,万巻の書.高校生の時,現代文の授業で初めて扱われた文章の題名である.森本さんという方の評論である.私はそれほど本気に文を読む生徒ではなかったからか,文学部へ行こうとなんとなく考えていた自分を否定し,ものを作る … [なになに…]

万里の旅,万巻の書.高校生の時,現代文の授業で初めて扱われた文章の題名である.森本さんという方の評論である.私はそれほど本気に文を読む生徒ではなかったからか,文学部へ行こうとなんとなく考えていた自分を否定し,ものを作る … [なになに…]

2005年から2010年まで私は図書館情報学の学生だった.当時の記憶はあまりない.2005年の秋に自殺未遂で逮捕釈放されて以来,私の学生生活は自殺願望との闘いであり,学問を楽しむゆとりなどなかった.司書の資格を取れるプ … [なになに…]

自分であるには一貫した記憶を持たねばならない.過去がどんなに乱れていても,一貫した物語を持たねばならない.私は断片的な人間だから,環境や場所によって適当に振る舞ってきた.でもそれでは自分を理解することもできないし,会う … [なになに…]

今幸せを感じようと思ったら,それは簡単だ.イエスキリストを思えば深い幸せが訪れる.クリスチャンでなくても,今目の前にある文庫,動画,家具家電,街並みやインフラは,今この時代に生きているから受けられるわけで,昔はそうはい … [なになに…]

中年に訪れる危機.昨年あたりからその前兆を予感している.心身の調子に明らかな変化がきている.なので,昨年秋から食べるものを健康的に変え,散歩を取り入れ,睡眠のために週末のGABAと平時のBGMによる睡眠の質を変化を測定 … [なになに…]

物心って何だろう.調べると,社会や人情が朧げながらわかること,とある.物心がついた時からその人の記憶がはじまるという.私は,17歳の頃の記憶しかない.赤ちゃんだった頃は勿論,小中学生の時の記憶はない.どんな子供だったか … [なになに…]

大学時代,将来の暮らしについてこんなふうに考えていた.街のカフェで論文を読むアマチュア数理物理研究者.この夢は叶った.カフェには30歳を過ぎるとあまり行かなくなったが,arXiv.orgやNature誌の論文を読んで数 … [なになに…]

私は勉強ができた人間だが,その内容を社会では評価されない.勉強は社会では役立たない,と考えることは簡単だ.勉強は学歴程度しか有効ではない社会だから.学歴は勉強したことを証明するが,それ以降の保障はしてくれない.欧米と異 … [なになに…]

家柄で職が決まっていて,遺伝で容姿も知能も決まっていて,神さまが人生全体を決めている.そんな決定論のもとで生きている私たち.社会が平穏無事なのもこの決定論がこの世を覆っているからだ.神さまが全てを決めていなければ,人々 … [なになに…]

もっと幸せになる方法は簡単だ.私が幸せだと感じることを,もっと続ければ良いだけで.今の収入や余暇の許す範囲で,幸せになる活動をもっと増やせば良いのだ.これは私には簡単だ.それで,その活動の方向はただ解像度を上げることに … [なになに…]

夜就寝前になると,自分の意識が変わる.感覚も変わる.昼間透明で何もない精神に,まるで己が物質であることを思い出したかのように,具体的な感覚が与えられる.高校2年の時は,夜だけでなく昼もこの感覚が残る日もあった.しかし, … [なになに…]

20代はまともに思考できない時代を過ごした.高校生だった頃から大人びた思考ができる人は多かったように思うが,私はそうできなくて,そうする必要も感じなかったので,恵まれた環境にいても彼らから学ぶことはできなかった.今思い … [なになに…]

私の暮らす街に,今秋ショッピングモールが完成する.かなり大規模なもので,マンションも併設された.元は2階建ての古いスーパーでそれなりに集客できていて立地もよく,悪魔的なドーナツ店に何度も足を運んでしまったものだ.また, … [なになに…]

今勉強したい学問.社会人10年目の今,学生時代は取り組めなかった学問にもう一度還ってみたいと思うようになった.数学や科学は学生時代によく読んだので満足している面が大きいけど,それ以外の人生経験が必要な学問について,深め … [なになに…]